神戸生まれ関西育ちなのに、私は物心ついたときからなぜか中日ファンでした。
父親は昔気質の巨人ファン
母親が典型的な阪神ファン
そしてひとり息子の私が中日ファン
この3チームでAクラスを争った幸せな時期もありましたが、私の記憶の中にある中日の黄金時代は
「4番 落合博満、エース 今中慎二、監督 星野仙一」
星野監督と言えば私が思い出すのはこのシーン。
小学生高学年だったある日の夜、家族で晩ご飯を食べながら中日-巨人戦(息子vs父親)を観ていました。
巨人の槙原(懐かしい・・・)の危険な投球をきっかけに乱闘が始まります。ホームベース付近で監督と審判で小競り合いをしている時に、巨人軍ベンチからヤジが飛びました(視聴者には聞こえない音量で)
それに対し、星野監督はくるっと巨人ベンチ方向に向きを変え
「何や!何やこの野郎!来い!」と迫っていきます。
(出典)https://www.nikkansports.com/baseball/news/201801060000150.html
ご飯を食べていた私は持っていた箸が止まり、しばし見入ったのを覚えています。
「なんだこの監督、マジやん・・」と。なんでこんなに熱くなれるんだろう?
選手より先に戦場に向かってるやん、と。
また見たくなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=a8N51IHQ3Qk
(50秒あたりからスイッチオンします)
それから中日の試合を観るのがどんどん楽しくなりました。
試合に勝っても負けても、楽しかったのを覚えています。
追悼番組の中で、病状が悪化する前に収録されたラジオでの星野監督の音声を聞きました。
「監督の資質として必要な条件は?」との問いに、
「いろいろあるけど・・・やっぱり覚悟ですね」と。
続けて、
ぶん殴りにくくなった時代ですが、
まず選手に対する愛情がないと指導は務まらない。
あまりある愛情を持った上で、プロ選手として厳しく接する覚悟が必要なのだと教えてもらったような気持ちになりました。それにしてもいいお顔です。
いやあ、惜しい。あまりにも惜しい。
燃える男
闘将
男が惚れる男
残念です。ありがとうございました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。