2021-01. プラネタリーバウンダリー×化学を考える part4:生物圏の保全(生物多様性)-現状把握編

とっても久しぶりのブログ更新。気づいたら2020年が納まり、2021年が明けていた。 2021年も世間のニュースがコロナウイルス一色の中、その次に大事になるであろうキーワードについてゆるりと考えたことを書き残していこうと思う。 ●これまでのおさらい この…

2020-03. プラネタリーバウンダリー×化学を考える(part3:3つの分類)

前回2月半ばのブログから1か月半たった4/11(土)。 あの頃と今では世界が一変した。特に4月に入ってからは、ウイルス撲滅を意味する"afterコロナ"を考えるのではなく、ウイルスと共に生きる"withコロナ"の世界を考える動きにシフトしている印象。 世界全体…

2020-02. プラネタリーバウンダリー×化学を考える(part2:項目相関図(個人的まとめ))

前回のブログでついに「人類が地球に対してお金を払おうとしている時代」が来た!と書いた。世の中にはいろんなタイプの人がいますが「今ある美しい地球を守りたい」という気持ちに対して全力で反対!という人はほぼいないのではないでしょうか。 その地球を…

2020-01. プラネタリーバウンダリー×化学を考える(part1:イントロ)

1月前半に1つイベントを終え、さあブログ始めようと思った矢先、新たなトラブル勃発。さすが本厄の大厄。初詣で厄除け祈願してもらえばよかった。。 ということで、トラブルも少し落ち着いたため、今年一発目ブログ。 今年1つ目のテーマはこれにしようと昨年…

2019-09. 素材企業におけるサーキュラービジネス~(part2:"廃棄価値"という新しい軸)

年の瀬に素材産業におけるサーキュラービジネスを考える第2弾。 第一弾では世の中全体のサーキュラーエコノミーを考えるより、自分の手の届く範囲で確実に廃棄している"自社の廃棄物"に着目し、それらを活用して新しい価値を産んだり、他の使い道がないかを…

2019-08. 素材企業におけるサーキュラービジネス~(part1:自社の"廃棄物"を考える)

2019年もあと半月。 今年に入って「サーキュラーエコノミー」という単語を聞く機会が増えた。 www.huffingtonpost.jp 記事中でサーキュラーエコノミーとは「従来の大量生産・大量消費・大量廃棄の経済モデルに代わる、地球環境や労働環境にも持続可能性をも…

2019-07.素材とブランド(part3) ~「この件はあいつに頼ろう!」と想起されること~

自分で広げた「素材とブランド」に関する着地点が見えない。。 ●2019-05.素材とブランド(多分part1) ~素材は"主役"ではなく"ツール"なのか~ http://beyondthechemistry.hatenablog.com/entry/2019/08/13/231840 ●2019-06.素材とブランド(part2) ~素材…

2019-06.素材とブランド(part2) ~素材に"新しい意味"を与えるデザイナー~

先日、以下のようなポストをした。 ●2019-05.素材とブランド(多分part1) ~素材は"主役"ではなく"ツール"なのか~ http://beyondthechemistry.hatenablog.com/entry/2019/08/13/231840 これは「欧米と比べ日本の素材産業の営業利益率を上げるにはどうすれ…

2019-05.素材とブランド(多分part1) ~素材は"主役"ではなく"ツール"なのか~

暑い。連日暑い中、毎年恒例の化学業界売上 global top50がChemical&Engineering Newsから報告された。 https://cen.acs.org/business/finance/CENs-Global-Top-50-chemical/97/i30 出典:https://cen.acs.org/content/dam/cen/97/30/WEB/globaltop50-2018.p…

2019-04. カスタマイゼーションは素材産業へも波及する?(国別編)

6月最初の月曜、新幹線で関西から東京へ移動中。 名古屋到着時に乗ってくる人をぼんやり眺めながら、車両に乗り込むときのいそいそとした動きが「大阪(せっかち)>名古屋>>>京都(はんなり)」だと今更ながら気付いた。 「同じ日本でも1時間移動するだ…

2019-03.D-Labプロジェクト(第3弾)から考えた素材産業へのチャンス

私が毎度正座して熟読している「シリコンバレーD-Lab プロジェクト」の第3弾レポートが4月末に公開された。 シリコンバレーD-Lab プロジェクト(第3弾) ~シリコンバレーから見えてきたMaaSの世界~ https://www.meti.go.jp/press/2017/01/20180131003/2018…

2019-02.マテリアルズインフォマティクス(MI)成功のカギはRPA?

来月から新年度。どの会社も新年度に新しい取り組みを進めるケースが多いだろうが、私が携わる素材・化学系の多くの企業において「待ったなし」になると考えているのが「マテリアルズインフォマティクス」。 ■マテリアルズインフォマティクス(MI)とは マテ…

2019-01.素材のMaaS(Material as a Service)

2019年1発目ブログ。 昨年、正月からブログを書きまくり、成人式を待たずに失速した反省を踏まえ、今年は最低でも月1回、素材・化学に纏わる今後のトレンドを、webに載っていない所まで深堀りして記録していこうと思う。 と、これでも十分ハードルが高かった…

2018年の振り返り

2018年12月31日。思えば1年前の2017年大みそかに「ブログやってみよう!」と軽い気持ちで始めたこのブログ。途中からびっくりするくらいアップする頻度が落ちましたがw 2018年の大みそかは、鹿児島から青森まで新幹線で約11時間かけてのんびり考え事しながら…

で、日本はペットボトルをどうしたいのだろう?

久々のブログ更新。最近、以下2つのニュースが交互に目に入ってきて混乱している。 “海を殺す”マイクロプラスチック汚染、日本周辺は「ホットスポット」にも https://www.huffingtonpost.jp/abematimes/micro-plastic_a_23462289/ ペットボトルコーヒー大ヒ…

SDGsを化学のテクノロジーで実現したい―①イントロ

ひょんなきっかけから大学の学部を「化学」に選んで以降、気付けば15年が経ちました。 あのころはそこまで化学に強い想いはなく、唯一興味のあった医薬品を創る手段としての有機合成からスタートしましたが、最近特に「化学」の意義を意識する機会が増えまし…

化学産業がシリコンバレーに行く意義-仮説③顧客の動きを察知する

私は昨年、3月と11月にSVを訪れました。3月は県のネットワーキングプログラムとして30名程度の団体として訪問し、初日にさっそく定番のPlug and Playへ。 (定番の入り口にある入居者リスト) Paypalなどの有名企業と聞いたことのない企業が数多ある中、私の…

化学産業がシリコンバレーに行く意義-仮説②「モノからサービス」を具体的に考える

昨年11月中旬に1週間シリコンバレーを訪れました。 色んな目的があったのですが、その一つに、現地で当たり前になりつつある車のシェアリングサービスに化学産業を掛け合わせた事業案を考えるということ。 先の投稿(http://beyondthechemistry.hatenablog.c…

化学産業がシリコンバレーに行く意義-仮説①顧客接点の変化への対応

昨年3月末に公開されたシリコンバレーD-lab.レポートに感銘を受けてから半年以上たった11月中旬、私は現地でレポート作成者のお一人とお会いできることになりました。 まだ一度もお会いしていない4月頃に、facebookメッセンジャーでいきなり暑苦しいメッセー…

【追悼】星野仙一 覚悟と愛情

神戸生まれ関西育ちなのに、私は物心ついたときからなぜか中日ファンでした。 父親は昔気質の巨人ファン 母親が典型的な阪神ファン そしてひとり息子の私が中日ファン この3チームでAクラスを争った幸せな時期もありましたが、私の記憶の中にある中日の黄金…

「勝つために何ができるか?」という執念

土日のブログは化学を離れ、私が最近感じたことをつらつらと書いていきます。 昨年12月からお正月までの間で私は3回「最終決戦」の場に触れる機会がありました。 ①M1決勝(12/3) ②始動 最終報告会(12/16) ③箱根駅伝(1/2,3) これらを観たり参加した私は…

「シリコンバレーD-lab.レポート」の衝撃

私が「beyond the chemistry」を本気で考えるきっかけになったのが、2017年3月に公開された「シリコンバレー D-lab. レポート」です。 シリコンバレー D-lab.レポ―ト http://www.meti.go.jp/press/2017/04/20170404002/20170404002-1.pdf このレポートは、シ…

自己紹介とこのブログで書きたいこと

こんにちは、shotaと申します。化学会社で研究職をしています。 【自己紹介】 ・神戸生まれの関西育ち ・幼いころお腹が弱く、正露丸のずば抜けた性能に感動したことから、創薬業界を志す。 ・大学受験時に創薬の途方もないプロセスを知り「正露丸へ感動した…